
日本と中国は近くて遠い国だと言われています。飛行機で2時間程度で行き来することができ、歴史的にも付き合いの非常に長い国です。
ただ経済的、政治的な問題、歴史問題等様々な問題を抱えており、決して現在お互いの国が友好的だと言える状態ではありません。日本には日本の主張があり、同じように中国には中国の主張があります。角度変えれば「正義」は変わります。どちらの主張も正解で不正解と言えるのかもしれません。
ただ、現代の日本の立ち位置を見た場合、中国といがみあう事が得策だとは思えません。日本は少子高齢化や経済等、今後解決が困難な問題が存在しています。中国は日本と同じ問題を抱えていますが中国はご近所さんであり、すでに日本よりも国として成長しているという事実があります。
日中友好というと感情的な個々人の「友達」という意味合いを強く持ってしまいますが、お互いの立場を理解し協力しあう関係性を築き上げること、言い方が少し悪いかも知れないですがお互いが利用し合う関係性を作るべきだと思います。
どこの国を見てもなかなか本当の「友人」と言える国同士はありません。お互いの国を保つために協力し合える所は協力し、譲れるところは譲るという関係性が国単位での「友好」なのだと思います。
もう一つの観点は個人として中国人とどう付き合っていくかという「友好」です。中国で数年ほど生活して見てきた中国人は国単位とは違った見え方があります。
中国人の中にはたくさんの日本人好きがおり、一人一人性格も当然違います。自己主張の強い人、日本人よりも大人しく静かな人と様々です。日本人にも様々な人が存在します。
現在1番問題なのは両国の個人の付き合いが非常に少ない事だと感じています。付き合いがなければ、どんなキャラクターか分からず、たまたま見たニュース等で「中国人」と全てを括ってしまいます。これは中国国内での日本人に対しても同じことです。
「国」としてお互いの立場を理解しながらバランスを取り合い、「個人」としては今よりも交流を増やすことで、今までとは違った印象を持ち、心の距離が近づくかもしれません。
私は中国武術(カンフー・太極拳)の教室で中国で発展していったスポーツを通して「個人」として「日中友好」の一助が出来ればと考えております。
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